たんの吸引、経管栄養

命を左右する場合があるたんの吸引・経管栄養

実務者研修のカリキュラム内の、たんの吸引・経管栄養は、ケアを必要としている人が生命を維持するために必要不可欠な内容です。
高齢者がたんを喉に詰まらせて呼吸困難になるケースも、いまだに発生しています。気道を確保して呼吸を継続して行えるようにするには、たんの吸引はとても大切な技術です。
また、経管栄養も、一般的な食事ができない人にとって非常に重要です。食事を自分の意志とれない人も多く、経管栄養を忘れてしまうと栄養摂取する機会が失われてしまいます。実務者研修を受けるときには、自分の行うケアが、介護を必要としている人の命を左右する場合がある点をけして忘れないようにしてください。

 

■制度の改正によって、介護従事者もできるようになりました。
以前は、たんの吸引・経管栄養は、医師や看護師といった高度な医療知識を持った専門職しか行えないケアでした。はためからは非常にスムーズに行われていて、とても簡単に見える医療技術ですが、実際に行うには高度な知識と経験があって、初めて使えるようになります。日頃から見ている介護従事者がいきなり行うのは非常に危険です。
平成24年4月から、一定の研修を受けた介護職員は、たんの吸引・経管栄養を行ってもよいと法改正がされました。実務者研修では、医療知識から実技まで、丁寧な学習内容が用意されています。

 

■たんの吸引・経管栄養とはどんなものでしょうか。
たんの吸引は、喉につまりがちで、自分の力では吐き出せない方に対して、小さなチューブを口内に入れて吸いとるための技術です。口内の粘膜を傷つけないように、周りに当たらないように注意しながら、たんを取り除いていきます。
経管栄養は、個人用に調整された栄養パックを、管を通して身体に流し込む方法です。一度機器を作動させてしまえば、完了まで自動で行えます。詰まりや異常がないかどうか常に注意する必要があります。